ぽにょっ会の3冊目

極寒のソウルからポジャギの本と短編小説集とシン・スンフンのアルバムが届きました。

ぽにょっ会で翻訳する3冊目の本は、この황순원문학상수상작품집(黄順元文学賞受賞作品集)。

2016年、新たな気持ちで韓国語に向き合おうと思います。楽しみながらsmile


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南部の木々

「南部の木々は、奇妙な実を結ぶ」

あれ、どこかで聞いたことがあるフレーズ。。。

ぽにょっ会で読んでいる『犬散男』の主人公が、バイト先で焼き肉プレートを洗いながら歌っていたビリー・ホリデーの「奇妙な果実」という歌の歌詞でした。

その件を訳した時は、ビリー・ホリデーのことも調べず、「奇妙な果実」も調べず、変な歌だなぁ、韓国の南部ってどこ?くらいの軽い気持ちで通り過ぎてしまいました。

「南部」といえば、アメリカだと、気づくべきでした。。。

Book2 南部の木々について、再び私のアンテナに電波を送ってくれたのは、アメリカ出身の詩人、アーサー・ビナードさんの著書でした。

アメリカの刑務所では黒人の服役率が高く、「刑務所産業」という巧妙なしくみで、黒人の「果実」がもぎ取られているという話の冒頭に、「南部の木々には・・・」というルイス・アレンの詩が紹介されていました。

白人の集団リンチで殺された黒人が木の枝にかけられ、風に揺れ、カラスにつつかれ・・・ぶら下がった遺体がを果実にたとえた悲しい詩です。

『犬散男』を翻訳した時、この詩の背景をまったく知らず、のん気な民謡だと思って、まったくおかしな訳をしてしまったことに、今、ようやく気づいて、そして、とても恥ずかしい気持ちになっています。

無知は本当に恥ずべきことだ。そして、知らず知らずに、誰かを気づつけていることもあるんじゃないかと。

知らなかった、ではすまされないこと。大人にはそういうこと、ありますよね。

もっと本読まなきゃと反省中ですcoldsweats01

アーサー・ビナードさんのことは、つい最近知ったばかり。テレビでのコメントがものすごく的確で、物事の本質をついていて、しかも正確な日本語がよどみなく出てくることに感動して、どんな人なんだろうと興味を持っていました。

同じように感動した夫が図書館で借りて来てくれたのがこの本でした。2004年から2006年まで朝日新聞に連載されていたコラムで、言葉を生業とする人の言葉の感覚、世の中の見方、信念や主義などが心地よく表現されている文章です。

刺激を受けて、今日から翻訳再開~

締め切り10日ですよねsign02

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철수세미

ぽにょっ会2『犬散男』の第2回締め切りが10日に迫っています。今日30ページを翻訳していたところ、철수세미という単語が出てきました。

철は鉄、수세미はたわしだから、kanadawasiと入力すると・・・

「カナダ和紙」と変換されました。ありそうで、なさそうhappy02

「金だわし」は「金たわし」と書いた方がいいのかな?

それとも「金束子」? なんか名前みたいだけどhappy02

日本語の表記も結構難しいですね。あと残り2ページ。がんばろうsweat01

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개산남

Kesannam

ぽにょっ会の次のお題『개를 산책시키는 남자 犬を散歩させる男』読み終わりました。

きちんと翻訳する前にざっと読もうと思って、辞書も引かず、病院の待合室などで読んでいたので、字面だけを追っていたこともあるし、わからないまま通り過ぎた個所もあり。

でも、頭の中には主人公や登場人物のイメージができて、ストーリーもわかりました。

一文一文翻訳していくうちに、その最初のイメージと違って見えてくるところがあるはずなので、そのギャップがこれからの楽しみになります。

ぽにょっ会の第1回の締め切りは3月3日。第1回は私のブログで意見交換を行うことになっています。

なので、今日から本格的に翻訳始めます。시작dash

ところで、「ぽにょっ会」に代わる新しい名前は何か考えつきましたか? 自分でつけたからってこともあるのですが、「ぽにょっ会」に愛着があって、次のが思いつきません。これでずっと行くか、それともカタカナに変えてみる? 「ポニョッ会」? これだとまるで『崖の上のポニョ』の会みたいだしね。。。

3月までまた考えてみましょうか。

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개산남 개를 산책시키는 남자 犬を散歩させる男

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ぽにょっ会・番外編

キム・ジュンヒョクさんの『악기들의 도서관 楽器たちの図書館』は2年前から訳していたのに、つい先日、ゆうさんに教えてもらって知ったことがありました。

巻末の작가의 말(作家の言葉)というページです。

刷ごとにイラストが違うという凝った作りだったのにもかかわらず、見逃していました。。。

私の持っている本は6刷なので、こんなイラストです↓

Akki 6の字がデザインされています。ゆうさんが持っている5刷のイラストと全然違います!

これはカセットテープのジャケットですよね?

いいなぁ、こういう知的な遊び心のある男性・・・憧れますlovely

そして、今さらですが、キム・ジュンヒョクさんのメッセージ(上の写真の右側の文章)を訳してみました。

music

この短編集は私がみなさんに差し上げる録音テープです。テープの中には全部で8曲の歌が録音されています。私にとっては特別な歌です。旧友の誕生日プレゼントに作った録音テープが思い出されます。自分だけの特別な歌を集めて作った録音テープも思い出します。

LPやCDを再生させてから、カセットテープの赤い録音ボタンを押すと、「リアルタイム」に音を移動させることができました。私はその時、音を捕まえたと思いました。今はよくわかりません。音とは、そして音楽とは、どこで作られてどこへ消えて行くものなのでしょうか? 消えた音はみな、どこかへ行くものなのでしょうか? 

この録音テープには、私が2年間、世界のあちこちで捕まえた音が入っています。そして、ここには、私の趣向と心と選択が入っています。さあ、みなさんのカセットデッキの青い再生ボタンを押して、私が録音した音を聴いてみてください。

note

8曲全部を聴いた後に読むキム・ジュンヒョクさんのメッセージは、心にじんとしみました。たぶん、初めに読んでいたら、ふ~んと通り過ぎていただけだったろうと思います。

それぞれの曲の思い出が一気によみがえるようでもありました。

その思い出は、小説に込められたジュンヒョクさんのメッセージでもあり、私が経験した2年間の出来事でもありました。

1冊の本を通じて知り合った仲間と同じ時間を共有していたことも、とても不思議な体験でした。

ぽにょっ会2では、どんな時空を旅することができるのでしょうか。。。楽しみです。

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ぽにょっ会最終回

よろぶ~ん、翻訳は進んでいますか?

私はまだ256ページ。最終回にして大苦戦ですsweat01

オリンピックも見たいし、『王女の男』も『根の深い木』も見たいし、プールに行って来ると疲れて昼寝しちゃうし、意外といろんな仕事があるし・・・

自分の担当箇所は終わりましたが、やっぱり最後まで訳してから見直さなければいけませんよね。

4日まで!という期限は守れるようにがんばろう~

そうだ、「よろぶ~ん」で思い出した。ポジャギ仲間に楽しいオンニがいるんですよ。韓国語もちょっと勉強していて、韓国ドラマもKpopも大好きな。

先日のポジャギ教室の時、みんなに向かってこう言ったの。

사람들~

オンニは神sign02

オンニー、あまりにも上から目線sign03

と大笑いでしたhappy02

オンニはただ「よろぶ~ん」って言いたかったらしいのですけど。。。

愛すべきオンニです。

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無方向バス233-236

僕とお姉さんの兄弟げんかのような会話が続いています。そして、夜のバスターミナルを眺めていた僕が、大きい本に書かれた数字の謎を発見します。

233ページに何度か出てくる언덕の訳語に迷いました。直訳すると「丘」になりますが、そのまま丘を当てはめると文章が変な感じになると思い、「坂」とか「丘の斜面」とか「斜面」としました。

日本語の「丘」は、下から見た高台を表しますよね。なので、「丘に物を投げ捨てる」とすると、上の方に物を投げるイメージと、どこか広い場所に向かって投げるイメージになると思いました。

「坂」とすると、普通は「坂道」を想像するから、「坂に物を投げ捨てる」というのもおかいしいし。。。と考えて、「斜面」という語を使いました。

みなさんはどんなふうに訳しましたか?

迷った個所はそのくらいでしたが、他にお気づきの点があれば教えてください。

『無方向バス』というおかしなタイトルに初めは違和感がありましたが、読めば読むほど切なく、そして他人ごとではない話だと感じました。

人生に疲れちゃうというのが、想像できる年になったんですね。

ずっと同じ路線を走っていたバスが、ある日突然消えてしまうというところを訳したときには、本当にはっとしました。今、自分はそういう生活を送っているわけではないけれど、母のことを考えると、ひょっとしたら、この僕のお母さんと同じなのではないかとも思ったり。

でも、無方向バスに乗って行ったのだからそれはそれでいいと、僕があきらめるところが、この物語の救いだとも思いました。

この世からいなくなる時のいなくなり方・・・私は、このお母さんのようなのがいいなと思うのです。

毎日来ていた野良ネコが、そういえば最近は見えないね、もしかして死んじゃったのかな?でも、どこかで生きているような気もするね・・・なんて感じで、この世から静かにさよならしたいのです。

たぶん、まだ先のことですけど。

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ぽにょっ会第7回

キム・ジュンヒョクさんの『楽器たちの図書館』を翻訳するぽにょっ会。第7回は「無方向バス」です。

翻訳班・コメント班のエントリーを開始しています。

メンバーの方はMLでお願いします。shine新しいメンバーも募集中です。残り2話となってしまいましたが、最後まで一緒に訳しきりましょう~

翻訳原稿の発表は4月29日大安からの予定です。

bus現在のエントリー

 翻訳班:ippoyoさん、torakoさん、nikkaさん、ひがなおさん、ふにゃさん、テラ、スミレレさん、こぐまらてさん、asakoさん

 コメント班:ハーちゃんさん、あんりさん

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僕とB 207-13~最後

僕とBとの距離がだんだんに開いていき、ラストに向けて僕の感情が盛り上がってくるシーン。心に残る文章がいくつかありました。

onep208-17
삶은 선택하는 것이 아니라 사다리타기 놀이처럼 한번 시작되면 절대 항로를 바꿀 수 없는, 규칙을 따라서 정해진 목적지에 도착할 수밖에 없는 게임인지고 모른다. 그 목적지에 '꽝'이라는 글자가 씌어 있지 않기를 바라는 것밖에는 할 수 있는 일이 아무것도 없을지 모른다.

人生は選択するものではなく、あみだくじのように、一度始めたら絶対にラインを変えることのできない、規則に従って決められた目的地に到着するほかないゲームなのかもしれない。その目的地に「はずれ」という文字が書かれていないことを祈ることしか、できることは何もないのかもしれない。

삶という語を見るたびに、もっといい訳語はないものかと悩みます。今回も見つけられず「人生」としました。

twop209-6
기억이란 중력의 법칙을 받지 않기 때문에 대부분 어디론가 날아가버린다.

記憶というものは、重力の法則に従わないために、大部分がどこかへ飛んで行ってしまう。

つぎに、訳し難かったところを順番にいくつか。みなさんの訳をお聞きしたいところです。

threep209-1
그런 생각을 하다보면 내가 선택한 것이 무엇이었는지 되짚어보게 된다.

되짚어보게 된다 は、「調べ直したり、反省したりしてみることになる」なので、前半の「そんなことを考えているうちに」にうまく結びつけられない感じでした。それで、「そんなふうに考えているうちに、僕が選択したものが何だったのかを顧みることになった。」と。

fourp209-12
B는 새로 음반을 낼 때마다 내게 보내주었지만 잘 듣게 되지는 않는다.

また -게 되다 です。これが苦手。듣게 되지는 않는다 「聞くようにならない」なので、「Bは新しいCDを出すたびに僕に送ってくれたが、あまり聴かずにいる。」としました。

fivep210-10
'형, 좋아한다면 두세 번은 시도해봐야지. 계속 시도하다보면 어느 순간 정말 좋아지거든.'

-18
좋아진다는 건 나아진다는 뜻이었을까, 무언가를 좋아하게 된다는 뜻이었을까.

좋아지다 には「よくなる」と「好きになる」の二つの意味がありますよね。18行目の部分はそのままの訳でいいと思うのですが、そうすると、どちらの意味も含めなければならない10行目の 좋아지다 をどのように訳すかでものすごく考えました。今回一番困った個所です。

結局10行目を「兄貴、好きなら2,3回はやってみなきゃ。やり続けていると、ある瞬間に本当に良くなるんだから」と「よくなる」にして、18行目を「良くなるということは向上するという意味だったのだろうか、何かを好きになるという意味だったのだろうか。」にしてみました。納得が行く訳ではありません。

six最後の文
아직 내 손가락 끝은 너무 무르다.

原文では違和感がないのに、訳したら尻切れトンボみたいなリズムになっちゃって、これも相当悩みました。ラストに近づいていく雰囲気もなく、ブレーキをかけたように終わってしまうような曲が最近はありますよね。そんな感じでした。言葉のリズムとか長さとかを自分なりに選んで「まだ僕の指先はひどく軟だ。」としました。

今回は意外と難しかったです。

でも、Bのカチカチの指先に憧れる僕と、水泳コーチのカチカチの上腕三頭筋に憧れる私の姿が重なったりして、印象に残る翻訳になりました。

上の個所以外にも何かお気づきの点があったら教えてくださいね!

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ぽにょっ会第6回

今日2月14日から『僕とB』の翻訳をMLで発表していきます。意見交換はメンバーのブログで行います。コメントはメンバー以外でも大歓迎ですshine活発な議論をよろしくお願いします~

ゆうさん (p183-187)
ふにゃさん (p187-191)
はっちさん (p191-195)
nikkaさん (p195-199)
asakoさん (p199-203)
ひがなおさん (p203-207)
テラ (p207-211)

heart01バレンタインデーはどうでしたか?

先日、塾で告白の話をしていた小5のNちゃんに、チョコ渡した?何個?って聞かれました。

うん、2個。

えっ!旦那さん以外にも渡したの?と大きな目をもっと大きく開けて私の方をじっと見て、旦那さんに怒られないの?と。

大丈夫。内緒だからsmile

へ~と半分くらい納得。

小5のNちゃんが、こんなおばさんのバレンタインを理解できるようになるのはいつのことでしょうね。。。楽しみです。

ちなみに、Nちゃんがチョコを渡した唯一の男性はおじいちゃんだそうです。おじいちゃんといってもまだ64歳ですって。若い!

ハッピーバレンタインデーheart02

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