ミャオ族の刺繍
山梨県北杜市にある「平山郁夫シルクロード美術館」に行ってきました。シルクロード好きなので、一度は行ってみたいと思ってたところでした。JR小海線・甲斐小泉駅の真ん前にあります。
↑甲斐小泉駅・・・いつの間にかこんな駅舎になっていました・・・。
この日の平山先生の展示は、薬師寺大唐西域壁画の大下図と小下図の展示のみ。実物大の大下図の大きさには圧倒されましたが、やはり本画が見たかったです
大下図で一番気に入ったのは「嘉峪関を行く」でした。白い頂の山脈の下に広がる大平原が、線だけでなく淡く彩色されている絵で、その透明感がステキでした。ウルムチから西安へ向かう寝台列車の窓から眺めた天山山脈を思い出しました。
さて、この日の出会いは、美術館の別館にありました。中国歴代の刺繍が展示されていたのですが、その中で、ミャオ族の刺繍作品に目が釘付けになりました@o@
色の美しさ、鮮やかさもさることながら、その刺繍の細かさ!
衣服の前身ごろ、赤ちゃんのおぶい紐など、それぞれの家に伝わっているらしき幾何学模様の刺繍でびっしり埋め尽くされているのです。
最近、老眼が進んできてしまった目を凝らしてその刺繍を見ましたが、一体このステッチはどうやって縫っているものやら。見当もつきませんでした。
日本人は世界一器用な国民だと自負し、自分も少しだけ器用なことを自慢しておりましたが、世界には底知れぬ器用な人々と、それに莫大な時間と手間を費やす文化があるのだということを知らされました。自分の作ったものなんて、まだまだ・・・。もっともっと丁寧に作らなければいけないと。
ミュージアムショップで売っていたミャオ族の刺繍作品をひとつ買いました。約50cm四方の敷物です。色が鮮やかでしょう
↓拡大するとこんな細かい刺繍が
でも、展示作品はもっともっと精密で凝ったものでした。連休中に小淵沢辺りにお出かけの予定がある方は、ちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
(入場料大人1000円はちょっと高い気もするけどね・・・)
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