村上春樹エルサレムでのスピーチ

昨夜、ニュース番組で流れた村上春樹のスピーチを聞いて、胸が熱くなりました。「エルサレム賞」授賞式でのスピーチです。

その時はごく一部が紹介されただけだったので、「壁と卵」の話は、ガザを囲む壁とパレスチナの人々のことかと思ったのですが、新聞記事などを読んでみると、「制度と人間個人」のたとえだったのですね。

それにしても、エルサレムという場所で、イスラエルを批判したことが、人間的にどれだけ素晴らしいことか、どれだけ勇気のいることか・・・映像を見ていて、ドキドキうるうるしました。

作家村上春樹については特に関心がなく、若い頃に『ノルウェイの森』をパラパラっと読んだことがあるだけです。あの小説は本当にパラパラッと読めた本で、そういう軽~い作家なのだとずっと思っていたのです。

しかし、先日、「村上春樹は読むのは簡単だが、理解するのは難しい」という書評を目にしたこともあって、若い頃に読み飛ばしたかもしれない行間をもう一度読んでみたくなりました。

「壁の側に立つ小説家に何の価値があるのだろうか」という言葉を確かめてみようと思います。

さて、このスピーチと対照的に「日本の恥」として全世界に流れた中川財務相の記者会見の映像ですが、皆さんはどう思われましたか?

こんな失態をしでかしたときに、韓国時代劇なら、

장군, 소인을 죽여 주시옵소서ー
(将軍、私を殺してください)

が決まり文句なのですが。。。

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今晩9時10分からBS1で

パレスチナの子供の里親運動からのメールを掲載します。

撮影は年末の攻撃よりは前のものですが、「イスラエルはこんな人たちに爆弾を落としたのか」ということがよく分かることと思います。どうぞご覧下さい。

NHK BS世界のドキュメンタリー (NHK衛星第一)
http://www.nhk.or.jp/wdoc/

封鎖された街に生きて ~ガザ ウンム・アシュラフ一家の闘い~

BS1  2月9日(月) 午後9時10分~10時  
取材・撮影 古居みずえ
【2008年10月に放映された番組の再放送です】

イスラエルによる封鎖が続く、パレスチナのガザ地区。

ガスや電気、水の供給がしばしば止まり、生活必需品の欠乏に人々は苦しめられている。そのガザに暮らす女性、ウンム・アシャラフ(60)さん一家をジャーナリストの古居みずえ(映画「ガーダ」監督)が、12年以上にわたって撮り続けてきた。

ウンム・アシャラフさん一家は夫、息子たちとその家族、娘の家族と30人を越える大家族。「封鎖」の中、息子や夫の仕事はなくなり、家計をやりくりするウンム・アシャラフにとっては、頭が痛い。

家族はささいなことでイライラしけんかが絶えなくなる。独身の五男は結婚したいと望んでいるが、新居を作る金もなく、見通しがたたない。でも「パレステナ人はあきらめない」と語るウンム・アシャラフは、工夫を重ねてその日その日を何とか乗り切っていく。

「封鎖」という状況の中、パレステナ・ガザの人々は一体どうなっているのかー。

外からはなかなか分からない人々の暮らしを、古居のカメラがパレステナ人女性ウンム・アシャラフの目線で描いていく。

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パレスチナ支援バザーin小諸

長野県小諸市でパレスチナ支援のためのバザーが開かれます。

日 時:2月8日(日)10:00~12:00
場 所:小諸市大字加増1005-84(斉藤宅)

皆さまからの物品を提供していただき売り上げを支援金に当てたいと思います。 
手作り品(お菓子等)・未使用品・農産物等ありましたらご連絡ください。
(物によってはお断りする場合があることをご了承下さい。)

私は↑写真のストラップを出しま~す
韓国の絹でポジャギの手法で作ったものです。中にはラベンダーが入っています。

パレスチナの国旗の色である赤・黒・白・緑の4色を使って作ってみました。
買ってくださった方が、これを見るたびにパレスチナのことを思い出してくれたらいいなぁという願いをこめてです。

ご協力お願いいたします

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ガザで今必要なこと

パレスチナ子どものキャンペーンからのメールを掲載します。長い文ですが、最後まで読んでくださいね

パレスチナ子どものキャンペーンです。

この間の皆様のご協力とご支援に心から感謝いたします。

現在、本当に支援が必要な人たちのところに届くよう救援活動を進めているところです。また、日本国内での広報にも力を入れています。

現在のガザの状況について、写真も届いていますので、詳しくは当会のホームページをご覧ください。

なお、このメールを転送でごらんの方で、直接受け取りたい方は、当会のホームページから、登録をすることができます。

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★ガザ地区の被害状況
(2008年12月27日から2009年1月19日の間)
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死者:1,314人(うち412人が子ども、110人が成人女性)
負傷者:5,300人(うち1,855人が子ども、795人が成人女性)
※停戦後、不発弾で子どもが2人死亡。海上からの砲撃で数人が負傷している。
また1月27日にはハンユニスが空爆されて、死傷者が出ている。

家屋の破壊:全壊4,000棟、半壊17,000棟

食料:1月25日の段階では、必要とされている食料の20%しかガザに届いていなかった。検問所でのセキュリティ検査に非常に時間がかかり、物資の搬入自体が困難。

電気:40%が完全に停電している。残り60%も1日に数時間しか電気が使えない。

水道:復旧率は70%と言われるが、実際に水へのアクセスがある人の数はもっと少ない。

医療:医療機関は依然として負傷者の対応に追われ、一般の患者の診療は進んでいない。

調理用のプロパンガス:ようやく搬入され始めたが、量が少なく圧倒的に足りていない。

自動車のガソリン:昨年11月以降、(国連を例外として)全く入っていない。

紙幣:ガザ地区ではイスラエルの通貨が使われているが、量が足りていない。イスラエルがガザに紙幣を供給することを拒んでいるため、銀行に預金があっても引き出すことができない。

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★ガザの写真:新しい写真がホームページにアップされます。
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すでに、ガザの被害の様子の写真がアップされています。

また住居を破壊されたアトファルナろう学校の生徒の家庭訪問したときの写真を明日以降ご覧になることができます。
 http://ccp-ngo.jp/photo.html

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☆ガザでいま必要なこと☆
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★物資やお金の搬入
各家族が最低限度の生活ができるように、もっと多くの物資が必要とされています。また、家庭によって異なる事情(赤ん坊がいる、病人がいるなど)に対応するためには、現金の支給も必要です。そのためには救援物資の搬入が、もっと迅速に行われることが必要です。

★封鎖の解除
救援物資も封鎖によって届きません。また経済が復活し、日常生活を送れるようにするためには、早急に封鎖の解除が必要です。そうしないと、全住民が援助に依存しなくてはなりません。署名など、国際社会がイスラエルに圧力をかける必要がいっそう高まっています。

★ストレスやトラウマへの対処
停戦が不完全(双方がそれぞれ一方的に停戦を宣言しただけ)なので、人々の心理的ストレスはひどくなっています。90%以上の人たちが不安を抱えていて、些細なことでパニックになってしまいいます。
 
「人がいっぱいいるところで、子どもがおもちゃで遊んでいて、それが「バン」という音を出したところ、みんなくもの子を散らすように逃げた。」「国連の学校が何らかの理由で時間短縮にして、子どもを早く下校させたところ、「爆撃が始まる」という噂がガザ市中に広がった」(ともに現地スタッフの電話より)など、パニックに簡単におちいる状態です。

不安定な政治状況と生活の中で、精神的安定が重要となります。心理サポート事業が火急の課題です。

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☆当会の支援活動・これまでの経過報告☆
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★日本国内での活動
  停戦を訴える
  ガザ市民の声と実情を日本国内に伝える
  絵葉書キャンペーン「ガザのいのちを守りたい」を実施中
  募金活動

★現地での活動
  医療支援
  エルサレムからの支援物資搬入
  (物資はまだ検問で止まっている状況)

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☆これからの支援☆
国内での活動を継続し、現地での活動を本格化します。
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★支援物資の配布
対象:障がい(特に聴覚障がい)のある貧困層500~1,000世帯
     ガザ市、ジャバリア、ラファなど
地元NGOと協力し、迅速な配布を行います。
ガザ地区内で物資を調達して、直接物資を届けます。
プロパンガスや水、衣料品など、食料以外の生活物資も配布予定です。
また、家をなくした人たちなど、必要に応じた現金支給も実施します。

★ろう学校、子どもセンターの再開
アトファルナろう学校は2月1日から再開予定です。生徒と職員は全員無事でしたが、家族を亡くしたり、家屋が破壊された生徒がたくさんいます。
 
ハンユニスの子どもセンターは1月25日から部分的に再開しました。しかし多くの子どもが避難所生活をしていて、心理的問題を抱えています。また安否不明の子どももいます。

★子どもと障がい者、その家族を対象とした心理サポートの開始
当会のこれまでのジェニンやレバノンでの経験を生かし、ろう学校と子どもセンターを拠点として、家庭訪問、子どものアクティビティ、母親など家族向けのワークショップを実施します。障がい者向けの特別な活動も行います。

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☆私たちにできること☆
日本でも以下の支援ができます。ご協力お願いします。
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★絵葉書を送る
ガザを支援するための絵葉書セット(5枚1組1000円)を作りました。あなたからのメッセージをのせて、友人やお知り合いにガザのことを知らせてください。絵葉書の売り上げはガザ緊急支援に使われます。

★署名をする
救援物資さえ入らないという非人道性がますます明らかになっているガザ封鎖の解除を求める署名を継続しています。5200人を超えました。
http://www.shomei.tv/project-433.html

★絵葉書と署名の詳細は、ホームページををご覧ください。
絵葉書は読売新聞、朝日新聞、NHKでも紹介されています。

★募金もお願いしています。詳しくは以下をご覧ください。
http://ccp-ngo.jp/bokin-gaza.html

●郵便払込

加入者名: パレスチナ子供のキャンペーン
口座番号: 00160-7-177367

●銀行振込

みずほ銀行 高田馬場支店 普通8030448

※領収証をご希望の方は、
Eメール、ファックス、郵便などで、お名前とご連絡先をお知らせください。

●インターネットから
(クレジットカード、ジャパネット銀行もご利用になれます)

「イーココロ!」から http://www.ekokoro.jp/
パレスチナ、ガザへの緊急支援のお願い
 
オンライン寄付サイト「Give One」から
ガザ緊急募金  http://www.giveone.net/cp/pg/TopPage.aspx

**************************************************
特定非営利活動法人 パレスチナ子どものキャンペーン
Campaign for the Children of Palestine(CCP)
〒171-0031 東京都豊島区目白3-4-5 アビタメジロ603
Tel:03-3953-1393   Fax:03-3953-1394
Email: ccp@bd.mbn.or.jp
HP: http://ccp-ngo.jp/

2月8日に、長野県小諸市でパレスチナ支援のための小さなバザーが開かれます。売り物として、韓国の生地でストラップを作製中です。

腰痛がますますひどくなっていますが、頑張って作っています。ふぁいてぃーん

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ガザでは何が起こっているの?

パレスチナ子どものキャンペーンからのメールを掲載します。最後まで読んでいただけたら幸いです。

ガザ 1月15日16:30(日本時間23:30)
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500メートル先に戦車が・・・
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国連の本部が攻撃されました。今、私の家族と一緒に家にいますが、家から500mのところにイスラエル軍の戦車がいて外にでることができません。これまでで最悪の日です。

彼らはテル・アル・ハワ地区に侵入し、次に小麦が保管されていたUNRWA(国連)本部を攻撃して火事が起きました。テル・アル・ハワ地区の人々は、女性も子どもも通りに出て逃げ出しました。この地域は人口密集した住宅地です。男たちが集められ、建物が取り上げられて火がつけられました。あらゆる方向から爆撃と砲火を浴びせ、アブダビのジャーナリスト2人が負傷し、1人は重傷です。

今、新たな空爆が始まりました。(爆発音)

イスラエルは状況をどんどんエスカレートさせています。今、人々は家を離れてあちこちに動き回っています。あらゆる方向から攻撃を受けているので、どこにも行けず、人々はただ動き回るだけです。いろいろな地域が攻撃を受けています。そのような地域から人々は逃げ出しています。

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人々が逃げまどっている
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昨夜は朝まで恐ろしい時を過ごしました。銃撃が連続しています。

(また爆発音を飛翔体の飛行音)

多くの人々が残骸の下敷きになっています。パレスチナ赤新月社が運営しているアル・クッズ病院も攻撃を受けました。ここには500人のパレスチナ人が避難しています。この病院もテル・アル・ハワ地区にあります。病院も救急車も民間防衛局も消防署も、全てが攻撃されています。多くが負傷したり死んだりしています。

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石油の備蓄も小麦もなくなった
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多くの人がただ逃げ回っています。今日の午後は多くの人がただ毛布やかばんだけを持って攻撃された地域からこちらに逃げてきています。テル・アル・ハワ地区の人々は国連本部に逃げ込んでいましたが、そこも攻撃されました。イスラエルは攻撃してUNRWA職員と避難民の3人が負傷しました。ここにはUNRWA本部のオフィスと倉庫がありました。

大きな問題は、この施設には石油が備蓄されていたことです。石油やガスの備蓄が破壊されたのは破局的です。これらの燃料は病院や井戸から水をくみ上げる施設に供給されていました。ガソリンや燃料はUNRWAだけにしかなかったのです。石油は攻撃目標になった二つのものの一つです。もう一つは小麦粉でした。もうガザには小麦も石油もありません。

空爆は無差別で、攻撃はあらゆる方角に向けられています。ただ殺すだけです。

皆さんによろしく。

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アムジャッドさんと電話がつながり、話を聞くことができました。
彼には、小さな娘が二人います。子どもたちはどんな思いでいるのでしょうか。
電話で話をすることしかできない自分がとても辛いです。

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署名にご協力を!

年末から、活動を応援しているNPOからガザ空爆のニュースを伝えるメールが毎日のように送られてきていました。

正月で浮かれてる場合じゃないなと思いつつも、私に何ができるっていうの?と、見ないふりをしていました。韓国ドラマなんかを見ていれば、すぐに忘れてしまうので。。。

でも、やっぱり何かしないといけないんじゃない?ほんの少しのことでもいいから。

それで、NPOが呼びかけている署名に協力することにしました。

何も変わらないかもしれないけど、何か変わるかもしれない。そこに行って塀をぶち壊すことはできないし、飛んでくる爆弾を打ち落とすこともできないけれど、パソコンのキーボードを打って署名することくらいならできる。と、単純にそう思ったからです。

NPO法人パレスチナ子供のキャンペーンから今日送られてきたメールの一部です。

12月1日から継続しているガザ封鎖解除を求める署名、あなたはお済みになりましたか??
 
今回の軍事侵攻が始まる前に開始したNGO共同の署名は、現在も継続中です。

封鎖によって医薬品も救援物資も搬入ができず、燃料不足や停電により負傷者の治療も困難です。戦火に追われた人々が逃げていくこともできません。

ぜひ、まだの方は、インターネット上から、署名ください。

←の「署名にご協力ください」からサイトにリンクしています。どうかご協力をよろしくお願いいたします

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ふたご座流星群☆≡

今夜から明日未明にかけて、ふたご座流星群が見られるそうですね。ふたご座は火星の近くに見えるそうなので、まずは火星(オレンジ色でやや大きめ)を探してみるといいそうです。

8月のペルセウス座流星群のときは、かなり張り切って外に寝転んで見ましたけれど、今回は・・・気温が0℃近くまで下がりそうなので、外でねばるのは無理そうです^^;

寝る前に、もし夜空が晴れていたら、コートをさっとはおって、ちょっとだけ外に出てみようかなと思っています。

何個見られるでしょうか・・・

ふたご座流星群 쌍둥이자리 유성우

流れ星 유성, 별똥별  火星 화성

ちなみに私は물병자리です^^

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流星群は・・・

辺りが闇に包まれ始めた午後7時半、家に向かう車の中で、1つめの流れ星を見ました。東の空のわりと低いところを左から右にサーッ☆≡

家に着いて、車から降りて空を見上げた瞬間、東となりの家の屋根の上を流れ星がまた左から右へスーッ☆≡ 長~く尾を引く流れ星でした。

その後、12時過ぎくらいからちょこっと外に出ては、1つ、2つ、サーッ☆≡

1時過ぎからは、自宅の駐車スペースに銀マットを敷き、寝転がって星空を見ていました。夫は付き合ってくれないので、一人で・・・

あいにく空には薄絹のような雲がかかり始め、星の瞬きがかすんでいました。そして、流れ星も5分に1つくらいしか見えず。

道路に面した玄関前、銀マットに仰向けになっている変なオバサン。幸い田舎なので人通りもなく、車も1台も通りません。

しかし、だんだんに心細くなってきました。突然!キツネが走ってきたらどうしよう? クマが襲ってくるかも?! 2軒となりの家のイノシシがまた逃げ出したら?(ちょっと前に逃げ出して、つかまえようとしたおばさんが全治1ヶ月の怪我を負った事件がありました。)

夜中、外に寝転がるということが、こんなに心細いものだったとは・・・昔の旅人は勇気があったのだなぁ・・・と、草原で寝ている羊飼いの少年を思い浮かべたり、韓国語の나그네(旅人)という言葉をふと思い出したり・・・家という建物のありがたさを思ったり・・・。

そんなこんなで、願い事を忘れていました。むしろ、願っていたのは、早く流れ星が見えないかなぁ、ということばかり^^

ピークといわれていた2時頃まで頑張りましたが、延べ1時間くらいで、流れ星は11個しか見られませんでした。私が布団の中で寝ている間も、我が家の上にスーッ☆≡といくつもの星が流れていたことでしょう・・・☆≡

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ペルセウス座流星群☆≡

今晩(12日)の夜からペルセウス座流星群が見られます!

13日の午前2時頃がピークで、1時間に50個くらいは流れるそうです。新月なので絶好の観測日和とか。

観測場所は、天頂から北の方向が開けた暗い所がよいそうです。全天のどこからでも万遍なく流れるそうですよ。詳細はこちらのページで。

今日は昼寝をして、夕食時にはビールを飲み過ぎないようにして、深夜の流星観測に備えようと思います。

流れ星を見るたびに願いをかけるとすると・・・いくつ願い事ができるでしょうか^^

ペルセウス座流星群、韓国語では페르세우스자리유성군です☆

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レバノンのパレスチナ難民

先週、私がノレバン(カラオケ)ではしゃいでいた頃、レバノンのパレスチナ難民キャンプでは、戦闘により多数の死傷者が出ていました。

うちの里子のマフ(小3の男の子)が住む難民キャンプの近くにあるナハルエルバレド難民キャンプでの出来事でした。

状況はさらに悪化。戦闘が続き、犠牲者が続出。多数のパレスチナ難民がマフの住む難民キャンプに押し寄せているそうです。

日本にいて何もしてあげることができないけど、マフたちのことを多くの人に知ってもらうことができれば、少しでもレバノンの状況を気にかけてくれる人が増えればいいなと思います。

NPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」からのメールを一部転載します。
読んでいただければうれしいですm(_ _)m

<バダウィからのレポート> ※バダウィはマフが住む難民キャンプです。

●5月25日
バダウィには津波のように人が押し寄せている。避難して来た人々、老若男女が住民の間に少しでも居場所を探そうと押し合い圧し合いしている。
パレスチナ難民の古くて新しい悲劇が、再び次の世代に引き継がれた。被害と痛みから自由なものはいない。
これは私たちパレスチナ人の文化遺産とも言うべき唯一の相続財産なのだろう。
一息をついて計画を考えたり、将来への展望をたてようとする間もなく、わが同胞は家を追われ、破壊、死、欠損・・・祖国を持たない私たちの子どもは平和につつましく生きることさえかなわないのだ。

●病院で
難民キャンプの赤新月社の病院で、13歳のアラは負傷した兄の横に座っていた。13歳といえば他の場所ではほんの子ども、楽しいことを満喫しているというのに、パレスチナの子どもは大人でさえ負いかねる責任を背負わされている。
砲撃が始まり家に砲弾が当たったときに、アラは食べ物ではなく怪我をした兄をどうしようと考えなければならなかった。兄を担ぐことは出来ないので、赤新月の救急車まで引きずって行ったのだ。

「幸運にも僕たちは助かったよ。でも家は誰が直してくれるのだろう?」
と無心に言うアラはまるで家族のことを心配する父親のようだった。

10歳のユセフはベッドに横たわっている。その美しい目は涙でいっぱいだった。傷が痛むからではない。父親から怪我をしていた母親が息を引き取ったと聞かされたからだ。
ユセフは父親を硬く抱きしめると、驚いたことには成人のように父親を慰めた。

「お父さん泣いては駄目だよ。神様の思し召しだから。
 人は誰も死ぬ定めにあって、僕たちにはどうにもならないんだ」

●国連の診療所で
マリアムの場合は少し違っている。
70歳の彼女は慢性の疾患にかかっていて、薬はとても高価だ。
家から急いで避難したので、その薬を置いてきてしまった。
国連の診療所の前で、彼女は助けを乞うていた。みな彼女の病気を分かっていたが、薬はそこに無かった。彼女は待つしかない。
しかし死は待ってくれるのだろうか?老いたマリアムは外に出て、人が尊厳と人間性を失わされる日を呪っていた。

同じ診療所で、ジェナは両手いっぱいの薬を大事そうに抱えていた。彼女の3人の子どもはひどい下痢になっていて、衛生状態の悪さから悪性の細菌にかかったのではないかと彼女は心配していた。
子どもを残して行方のわからない他の家族を探すことなんて出来やしない。隣人のファドワもジェナを助けてやることは出来ない。
ファドワもまた障碍のある親戚を探し回っていたからだ。

●学校で
学校は「最後の審判」の日のようにたくさんの人々でいっぱいだった。わがパレスチナ同胞にとっての審判は常に不公平に出来ているように思える。犠牲者であるにもかかわらず常に代価を支払わなければならず、常に手ひどいレッテルを貼られるのはパレスチナ
人なのだ。

10歳のシャディアは、「ファタハ・イスラム」について何も知らないし、なぜ軍隊がキャンプを砲撃しているのか理解できない。
彼女が望んだのは一切れのパンだったが、食料を積んだトラックがキャンプに入ったとたんに標的にされ、多くの人々が殺され負傷してからというもの、パンも食料も憎しみの対象になっている。

「私がいま望むのはシャワーを浴びて、汚れた服を変えることよ」

5人の子どもに1枚のマットレス。ミルクもオムツも足りない。
国連は動き出しているが大変にのろいと人々は不平を言っている。
新しい世代も1948年を再体験しているようだ。
ナハルエルバレドに戻ろうと考えている家族さえいた。
一口の食料を乞うくらいなら。尊厳の中に死にたいというのである。

わが同胞はシェルターからシェルターへ逃げ惑う生活に疲れきっている。59年間の逃亡生活と、国連など救援組織へ山のような申請書を書き、調査やアンケートの対象として質問攻めにあう生活に飽き飽きしている。
国際社会の署名運動と口先だけのパレスチナ国家建設の約束と、多くの圧倒的に多数で決まった決議が決して実現されないことにうんざりしているのだ。

<緊急支援・募金受付先>

郵便振替口座 00160-7-177367
特定非営利活動法人 パレスチナ子どものキャンペーン
Campaign for the Children of Palestine(CCP)

※マフのような里子を援助している団体は、パレスチナの子供の里親運動です。

こちらでも緊急募金を行っています。現地のNGO「ベイト」がバダウィキャンプで行う支援活動の資金となります。ご協力お願いしますm(_ _)m

◎募金先:郵便局振替口座
口座記号番号 00120-0- 112249
加入者名  パレスチナの子供の里親運動
      (通信欄に「緊急募金」とお書きください)

一人でも多くの子どもがしあわせな明日を迎えることができますように・・・

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