葉書が届く

カンボジアから先月14日に出した自分宛の葉書が、昨日届きました。1ヶ月以上かかりました。なんてのんびりしたエアーメールなんでしょう

あまりにも遅いので、もしかしたら・・・葉書を出してねと頼んだホテルのフロント係の人が出してくれなかったのかも・・・と思ったりしました。少しでも疑ったこと、ごめんなさい。

1ヶ月間、この葉書がどこにいたのか、とても知りたいです。一緒に旅行したおばさんのは、帰国後2週間くらいで届いたそうです。
うぅん、知りたいです。

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アンコールワットの旅(最終回)

旅の最後のお楽しみ、シェムリアップの市街にあるオールドマーケットに買い物に行きました。

Market マーケットの前には客待ちのバイクタクシーが並んでいます。「乗らな~い?」と若いお兄ちゃんが声をかけてきました。人の声が聞こえる街っていいものですね。

Market2マーケットの半分は生鮮食品と日用品売り場、半分はお土産屋さんです。

Market3 色鮮やかなフルーツ!おいしそう
味は・・・品種改良もしていないようで、自然な味でした。

Market4 暗くて見えませんが、肉屋さんです。においも強烈。
普通の家庭にはまだ冷蔵庫がないので、主婦はほぼ毎日買い物に行くそうです。

Market5 カンボジアシルクでつくられたバッグを売る店。製品の質もピンきりですが、値段もいろいろ、交渉次第といったところです。店員さんは日本語が上手。あまり値切ると「あかじ」といわれます^^

Market6 乾物や香辛料を売る店。ここで、ヤシの砂糖と胡椒を買いました。カンボジアの胡椒は質がいいそうですよ。

Mr 5日間、4人の日本のオバサンを案内してくれたガイドのお兄ちゃん。ありがとうございました
日本語がチョー上手だし、ユーモアのセンスも抜群でした。カンボジアはいい国だなぁと思った理由の半分は、このガイドさんの誠実な人柄のためだったかもしれません。
大多数がお見合い結婚のカンボジアでは、お金がない男性は結婚できないんだと言っていました。ガイドの仕事で稼いで、若くてきれいなお嫁さんをもらってくださいね!

Beer←毎晩飲んでいたアンコールビール。苦味が少なくマイルドです。

5日間の旅行ですっかりカンボジアファンになりました。また行きたいなぁ・・・。
シェムリアップの町、できればあまり発展せずにそのままの素朴な町であってほしいなと思います。
カンボジアに乾杯

おわり

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アンコールワットの旅(7)水上生活

旅行4日目、カンボジア最大の湖、トンレサップ湖へ行きました。シェムリアップの町から車で数十分。乾季と雨季では湖までの距離が変わるのだそうです

湖の大きさは、乾季は琵琶湖の3倍、雨季は10倍にもなるそうです。中国奥地の山で雪解けが始まると湖の水かさが増え始め、逆に雨季には湖からメコン川に水が流れるということ。つまり、トンレサップ湖が調整池のような働きをするため、カンボジアでは洪水がないのだそうです。

Lake シェムリアップ川沿いに立ち並ぶ家。どれも人が数人で動かせるほどの大きさです。雨季になると引越すそうです。

Lake2 川辺の船着場から観光ボートに乗り、湖へ向かいます。地元の人のボートは↑水深は大人の腰ぐらい。

Lake3 川の端には、筏の上に乗った家が並んでいます。これは学校。

Lake4 体育館もありました。

Lake8 水上の家。植木鉢なども並んでいます。部屋の中にはハンモックがつってありました。気持ちよさそうです。

Lake5 湖に出ました。涼しい風が気持ちいい~~~
湖の端には水上生活をする人々の家がずらーっと浮かんでいます。

Lake7

走る観光船に、別の船から飛び乗る子もいます。生まれてからずっと水上生活をしているから怖くないのでしょうが、湖に落ちないかとヒヤヒヤしました。
この子は、私たちの船に缶ジュースを売りにきました。1本2$。

Dsc02219

観光客相手に「ワンダラ、ワンダラ」とバナナなどを売る子供もいます。
このたらいに乗っている少年・・・バチャーンと湖に落ちてしまい、自分一人でまたたらいに這い上がっていました。おばさんは胸が痛みました。立派な大人になってくれたらと祈るばかりです。

もう少しつづく・・・

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アンコールワットの旅(6)アンコールトム

遺跡めぐりも2日目となると、さすがに飽きてきます。真夏のような暑さが気力を失わせていくし・・・。そんな午後にアンコール時代最大の遺跡アンコールトムに行きました。

Thom 「大きな王都」という意味のアンコールトム、3km四方の城壁に囲まれています。これは南大門。参道にはヘビを引く神と阿修羅の像があります。所々ヘビの像が壊れているのですが、それは800年間引っ張っていたのでヘビが切れたのだとか。

Thom2アンコールトムの中心にはバイヨンという仏教寺院があります。今でもカンボジア人が最も尊敬する王ジャヤバルマン7世が建てました。この王は、領土を拡大しただけでなく、庶民のために病院などを建設した優しい王様だったのだそうです。
写真中央のお姉さん2人は、入場券をチェックする係りの人です。

Thom3この寺院の回廊にもすばらしい彫刻があります。チャンパ王国との戦争や庶民の生活を描いたものです。これは、戦争に行く中国人の傭兵。将軍の乗り物はゾウ。

Thom4戦争には、飯炊きのために女性もついて行ったし、子供も家畜も一緒に行ったそうですよ。
この彫刻は木や鳥のデザインがすばらしいですよね!

Thom5これは水軍。船に乗っているのはクメール人の兵士。

Thom6 さてさて、バイヨン寺院で注目すべきは、塔に彫られた観音様です。54の塔にそれぞれ4面ずつあるので計216の観音様のお顔があります。

Thom7 それぞれ違う表情の観音様。中でも最も美しいという観音様を見に行こうと、人でごった返す階段を上っていくと、なんと「今日は見られません」という係員。ロープが張られ、何かの撮影をしているようでした。
これを見るために暑い中を歩いてきたのに・・・と文句をいう外国人観光客たちで現場は騒然。仕方なく狭い階段を下りました。
後で聞いたら、なんとー!ピ(Rain)が撮影に来ていたという話。一目見たかったなぁ・・・でも、おい!世界遺産を独り占めするなー

Thom8 もう一つ有名なのが像のテラスという建物。この奥に王の宮殿があったそうです。
この辺りまで来ると、歩きつかれてるし暑いしで、見学はもうどうでもいいという感じでした^^; となりにいた韓国人の団体客、添乗員さんが大きな明るい声で「コッキリのテラスがどうのこの・・・」と説明していましたよ。さすがパワーがありますね。

Thom9 アンコールトムの中で果物を売っていたおばちゃん。観光客慣れしているようで、ピース

Milkfruit  ミルクフルーツという果物です。果汁が牛乳のように白濁していて、味は柿に似て美味しいかったです。

まだつづく・・・

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アンコールワットの旅(5)アンコールワット

アンコールワットは1100年代に、王スルヤヴァルマン2世によって建てられたヒンドゥー教の寺院です。

まず驚いたのは、寺院の周りに堀が廻らされていることでした。日本でいえば、皇居(江戸城)というような雰囲気のお堀です。

Angkorwat 参道は寺院の西側にあります。上智大学が修復を行っているそうです。

Angkorwat2 外壁の門を通ると、正面に見覚えのある3つの塔が見えてきました
おーっ、とうとうアンコールワットに!
世界各国から訪れる観光客でにぎわっています。旧正月直後だったせいか、韓国人と中国人の観光客が目立ちました。

Angkorwat3塔は3つだと思っていたら・・・5つありました。乾季なので池の水は少なめ。
建物の色は地味ですが、完成直後は白灰色だったそうですよ。砂岩にコケが生えるため黒ずんでいます。

Angkorwat4 寺院の中には何があるかというと、3つの回廊と5つの塔があります。
第1回廊の壁面にはずらーーっと砂岩に掘られた彫刻が@o@
これは、マハーバーラタの一部、ラマ王子が阿修羅からシタ姫を取り戻した場面とか・・・じっくり見ていると1日では終わらない分量です。

Angkorwat5 気に入ったのだけご紹介します。
天国と地獄が描かれた彫刻。これは、天国に行くことが決まった女性の姿。
閻魔大王の判決、地獄に落とされる人々、釘地獄や油地獄などもありました>o<

Angkorwat6 「乳海攪拌」というヒンドゥー教の天地創造の神話。不老不死の薬を得るために、阿修羅(左側)と神様(右側)が大蛇を引っ張って1000年間海をかき回したというお話。
ヘビを引っ張る神様と阿修羅の像は、他の遺跡でも見られます。

Angkorwat7柱にはいろいろな姿の女神が彫られています。ヘアースタイルがいいですね!

Angkorwat9_2今回一番のお気に入り、花の中から生まれる女神の像です。
良いことだけ祈れば願いがかなうという意味があるそうです。これからは良いことだけお祈りしよう!と思いました。

Angkorwat8 翌朝、アンコールワットから上る朝日を見に行きました。日の出を見に来る人の90%は日本人だそうです^^;

春分と秋分には、真ん中の塔の位置から日が昇るそうです。次回は、春分の日をねらって行こう!と思いました。

つづく・・・   

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アンコールワットの旅(4)植物の生命力

Treeクメール王朝最盛期の王ジャヤバルマン7世がつくったアンコールトム(都市)の近くに、王の母を弔うためにつくられたタ・プロム寺院があります。周囲は樹高数十mの熱帯樹林。

Taprom アンコール遺跡群の建物は18世紀、熱帯林に覆われた状態で発見されました。多くの建物は樹木を取り除いて修復が行われたのですが、この寺院は木の根の侵入が激しく、根を取り去ると崩壊の恐れもあり、また、木の根に覆われた遺跡も趣があるという理由で、大きなガジュマルの木が生えたままの状態で保存されています。

Taprom2 Taprom3

Taprom4 人類が自然環境を破壊し、それによって人類は滅亡するかもしれないけれど、この植物の生命力をもってすれば、自然環境はいとも簡単によみがえるだろう・・・そんなことを思わせる遺跡でした。

Amok ここでランチタイム。アモクという魚料理です。白身の魚とココナツ味のフィリングを何層かに重ね、バナナの葉で巻いて蒸したものです。
おかずはやや甘く、スープはタマリンドやパイナップルが入っているのでややすっぱいというのがカンボジア料理の特徴です。

昼食後はホテルに戻って午睡。日中の暑いときに外にいると体力を消耗するので、みんな昼寝をするそうですよ。
午後はいよいよアンコールワットです

つづく・・・

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アンコールワットの旅(3)東洋のモナリザ

Banteayバンテアイ・スレイ寺院に着きました。「女の砦」という意味の小さなヒンドゥー寺院です。西暦900年代につくられました。

現在、カンボジアのほとんどの人は仏教徒ですが、アンコール王朝にはヒンドゥー教の時代が長く続いたそうです。

Banteay2

この遺跡のすばらしさは、ヒンドゥー神話をモチーフにした彫刻です。粒子が細かく固い赤砂岩でつくられているため、千年の風雨にも耐え、精密な彫刻がそのまま残っています。

Banteay3破壊の神シバ神と守りの神ビシュヌ神がよく登場します。戦争が好きな王様はシバ神、平和主義の王様はビシュヌ神を信仰していたそうです。 Banteay4

これが「東洋のモナリザ」といわれる女神の彫刻。

Banteay5_2 雨にまつわる物語の彫刻。ものすごく細かく彫られています。これが野ざらしで残っているとは信じがたいですね。

アンコール遺跡群の寺院はヒンドゥー神話をモチーフにした彫刻がたくさんあるので、ヒンドゥー神話に関する知識があると一層楽しく見られると思います。旅行される方は、ぜひ勉強してからおでかけください!

つづく・・・

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アンコールワットの旅(2)遺跡へ向かう道

アンコール遺跡群を見るためには入場料が必要です。シェムリアップの市街からアンコールワットへ向かう道筋にコントロールゲートがあり、ここで入場券を買います。

Id ←私たちが買ったのは3日間有効の入場券。40$。顔写真入です。遺跡を見学する前に、毎日このゲートに寄り、係りのお姉さんのチェックを受け、各遺跡の入口でもまたチェックを受けました。

この日の午前中は、市街から40km離れたバンテアイ・スレイ寺院に行きました。

1 市街地をちょっと離れると農村地帯です。↑これは田んぼ。シェムリアップの町に近い幹線道路周辺は地価が高騰し、一部の金持ちが土地を買い取ったという話を聞きました。数年後に開発が始まるそうです。

2 ヤシの木が多く植えられています。実や樹液は食用、葉は家の屋根やカゴなど様々なものに利用されるようです。
幹には竹でできた簡単なはしご?がかけられています。

Sugar ←ヤシの樹液を煮詰めてつくられた砂糖。4本で1$。ほどよい甘さなので、そのまま食べても美味しいです*^^*
カンボジアの人は甘いものが好きだそうですよ。

Suika_2 沿道でスイカが売られていました。暖かい国なのでフルーツは豊富です。

School 村の小学校。カンボジアは日本と同じ6・3・3制です。義務教育ですが、働くために学校に通えない子どももいるそうです。学校が少ないので、小学校は午前・午後の2部制。

House 農村にある普通の家は高床式です。こんな家に住んでみたいな~と思いました。
2月は気温が比較的低くすごしやすいそうです。雨期になると気温も上がり、夜は何度か起きて水浴びをしなければ寝られないくらい暑いのだそうです。

Car_2 農業用の車に10数人乗っていました。なんか楽しそうでした。
首都プノンペンに行く最も安い手段は、トラックの相乗りだそうです。車内、荷台、屋根の上で料金も違うそうです。うっかり眠ったら振り落とされるから命がけなのだとか^^;

つづく・・・

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アンコールワットの旅(1)シェムリアップへ

2008年2月10日、前日からの大雪(積雪20数cm)をかき分けて信州を出発。JRと名鉄を乗り継いで約5時間、中部国際空港セントレアに無事到着しました^^v

Centrair セントレア17時発、アンコール航空シェムリアップ(SiemReap)への直行便。200人乗りの小さな飛行機でした。フライト時間は、行き6時間、帰り5時間。カンボジア時間の夜11時にシェムリアップに到着。時差は2時間。

Food機内にはテレビもなく、本を読むか、おしゃべりするか、寝るかして時間をつぶします。

機内食はなかなか美味しく、行きはうなぎご飯、帰りはあんかけ焼きそばでした。Food2

Siemreap シェムリアップ空港上空。カンボジアは12月から3月までが乾季。特に2月は最も雨の少ない時期で、田んぼも畑も枯れています。

Airport シェムリアップ空港。アンコール遺跡群からは車で数十分のところにあります。小さい空港なので入国・出国も楽々♪

Hotel 宿泊したホテルCity Angkor。空港からシェムリアップの町への幹線道路沿いにあります。
この辺り、数年前まではホテルもまばらだったそうですが、今はホテルが立ち並び、新しいホテルも続々建設中でした。
さすが世界遺産の町@o@

ホテルに着いて、部屋のテレビをつけてみてびっくり>o<
韓国のニュース番組が流れ、国宝第1号崇礼門が火災により崩壊!一瞬目を疑いました。
崩れ落ちる瓦屋根を見て、心が痛くなりました。

つづく・・・

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アンコールワットの旅・・・プロローグ

去年12月の木曜日、水泳教室が終わり更衣室での着替え中、
「ねぇ、誰か、アンコールワットに行かない?」
というSおばさんの誘いに、家庭も仕事も顧みず二つ返事で即決。あっ、1月にはソウルに行くんだった・・・とあとから気づき、夫に何と言って許してもらおうか、2、3日考えました。
「行きたいなら行けば」という夫の言葉を120%善意に解釈して、初めてのカンボジア・アンコールワットへの旅行が決定したのです。

今度の日曜日から、地元に住むおばさん3人(母と同い年)と一緒に5日間の旅行です。

現地では米ドルが使えるけれど、できるだけ小さい額の紙幣がよいという情報を得て、両替しなきゃということになりました。「3人分・・・いいですよ、私が両替してきます」と、年少者としての役割を果たすべく、数万円を預かりました。

最近、旅行といえば韓国が多いので、米ドルに両替するのは久しぶり。どこで両替できるのかな・・・

念のため、地元の郵便局に行ってみました。民営化してゆうちょ銀行になったんだから、両替できるかも・・・しかし、「うちでは・・・現金はないんですよ。TCなら・・・」という答え。まあ、田舎の郵便局だから仕方ないねと思いつつ、次は車で82銀行のM村支店へ行きました。

窓口で米ドルへの両替をお願いしたところ・・・
「現金の両替はできません。予約していただければ・・・」という返事にびっくり@o@
いつからそんなシステムになっていたのか・・・。しかも、予約してもパック販売のみだそうで。

結局、現金のバラを扱っているのは街中のI支店だけという話で、私にとっては何となく嫌いな方角にあるその支店まで行かなければなりませんでした。1ドル紙幣を40数枚、5ドル紙幣を30枚・・・結構な厚さの札束になりました。

さて、あとは行くだけなのですが・・・
明日午後、太平洋側では雪、平野部でも積雪の可能性ありという予報。

明日夜まで雪が降り続くと、高速道路が通行止めになるおそれもあり、明後日、中部国際空港までタクシーで行けるかどうかという心配が発生しました。タクシーなら3時間くらいで楽々行けるのですが、代替手段のJRだと5時間くらいかかります。

南の方にある中部国際空港へ行くのに、飯田線で一旦伊那谷を北上して塩尻まで行き、そこから特急を乗り継いで木曽谷を南下、名古屋へ出ます。名古屋から空港までは30分の快速電車。

どうか、どこも雪でストップ!という事態が起こりませんように・・・

山の中から峠を越えて、海に浮かぶ空港にたどり着くまでが一つの旅になりそうです。飛行機で旅行するようになってからは、目的地に入ってからが旅の始まりだというふうに考え勝ちでしたが、本来、旅というのは、目的地に着くまでの行程のことなんですよね。

どんな旅になるのでしょうか・・・^^/

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