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2017年3月

今頃⁈冬ソナの旅・2・

ソウルの朝は暗い。朝寝坊する。

二日酔いでもないけれど、昨夜コンビニで買っておいたハチミツ水を飲んでから買い物に出かけました。今日は午後4時まで単独行動。帆布のトートバッグを持って、いざ出陣!

ホテルから一歩外に出ると、寒い

鐘路の大通りまで歩くつもりだったのですが、地下鉄の入口を見つけるやいなや地下に入りました。

しかし、そこから、地下鉄5号線の乗り場までの遠いこと!ホテルを出てからホームまで10分くらいかかったような。

午前9時前の駅は空いていて、ホームの透明の壁に書かれている詩を読んだりしながら電車を待ちました。

東大門駅で下車。東大門総合市場に行くために8番出口を探したのですが、見つからない。。。とりあえず地上に出てみたり、道路を渡るために地下道に下りたり、地上に出たと思ったら、道路が渡れていなかったり。。。東大門の周りを一人でウロウロしてしまいました。

結局、地元の人たちが行く方について行き、地上の横断歩道を渡って無事到着。A棟の地下のいつものお店でポジャギ用の糸を買いました。

そして、いつものとおり、清渓川沿いに広蔵市場まで歩きました。左ひざが故障しているので、ちょこちょこ歩き。そして、とにかく外は寒い

広蔵市場では、今回初めてのお店、韓国刺繡の서울신미사ソウルシンミサを訪ねました。モシの黄海商会の近くだということだけで、詳しい場所がわからないまま行ったのですが、うろうろしていると、「どこにいくんだ?」とすぐに声をかけてくれる人がいて、道を教えてもらって無事にたどり着きました。

お店にはいろいろな刺繍製品がいっぱいありました。お店のご主人(刺繍の先生)が刺した作品もたくさん見せていただいて、これからどんなふうに刺繍をしていけばいいのか、たくさんのアドバイスをいただきました。

韓国ではちょうど師任堂のドラマをやっていることもあって、師任堂の絵を図案にして刺繍を刺すのだそうです。私もぜひ挑戦したいと思いました。

先生のアドバイスに従って、いろいろな図案に対応できるような色の刺繍糸を買いました。本当は図案を持って買いに行くのがいいそうです。

色彩の華やかな巾着に一目惚れして購入。귀주머니といって、耳があるようなデザインの巾着です。作り方の本や写真も参考にはなりますが、やはり実物は強い味方。まずはこれをそっくりまねして作ってみなさいとも言われました。学ぶは真似るですからね

この刺繡のお店は大収穫でした。대박

次のお店は、広蔵市場の2階にあるハルモニカプサ。もう何度も行っているのに、迷わずに行けたことがない

定番のシルクのお店なので、サクサクと買い物をしました。薄手のシルク(紗)と光沢のある厚手のシルク(緞)。刺繍にも使えそうな色を選びました。

お昼は屋台で、ずっと食べたいと思っていた순대국スンデクク。寒い季節にぴったりのアツアツでピリ辛のスープです。注文すると、山のように積まれているスンデと豚足を一口大に切って、一人前ずつその場で煮込んでくれます。冷えたままだと固い豚足も柔らかくなってぷるぷる。6000ウォンだというのに、肉が食べきれないほど入っていました。

隣の席では、おじいさんが二人、スンデククを肴に焼酎を飲んでいました。何かずっと楽しそうにおしゃべりしながら。いいなぁ~

私は食べきれないほどの肉を一生懸命に食べました。一口食べるたびに、おいしい~やっと食べられてうれしい~と心の中でつぶやきながら。

しかし、極寒のソウルの屋台は足元が寒い

さて、午後の買い物をする前に両替です。午前中に予算オーバーして、ウォンが足りなくなっていました。両替のアジョッシのところに行ってみると、いない。困った

どうやらお昼休みのようだったので、次のお店に行ってからもう一度訪ねることにしました。

両替のアジョッシから割と近くにあるモシのお店대광。日本人に人気のお店だと聞いたので、初めて行ってみました。プリントや刺繡入りのモシが豊富で、生活韓服の仕立ても注文できます。双子の弟さんが対応してくれたのですが、うわさどおり親切でした。ユジャ茶もいただきました。

昼休みから戻った両替のアジョッシのところに行った後、いつもの黄海商会に行きました。久しぶりに社長にもお目にかかりました。白髪が増えて、さらに恰幅がよくなられたなと。初めて行ったのが13年前。お互いに年を取りましたね。

黄海商会ではモシだけではなく、質のいいミョンジュも手に入りました。これも刺繍に使えそうです。

さて、もう荷物が持ちきれなくなり、お金もほぼ使い果たしてしまったので、いったんホテルに帰ることにしました。広蔵市場から道路を渡って、鐘路5街のバス停からバスに乗りました。

ホテルの部屋に戦利品を置いて、次は仁寺洞に出かけました。ホテルから歩いてすぐ。今回の目的は韓紙の購入です。韓紙工芸の先生に教えてもらった원주한지で、無地の紙と柄のある紙を2万ウォン分買いました。

韓紙のお店というと、古風な雰囲気のあるお店を想像していたのですが、店内の半分に韓流グッズが置かれていて、何かちぐはぐな印象のお店でした。ただ、紙の質はとてもいいです。

そして、今回の大収穫第2弾は、その韓紙のお店の隣の骨董屋です。李朝家具にひかれてふと入ったのですが、奥にはアンティークの刺繍がいっぱい 刺繍好きの店主が集めたという枕がタンスの中にぎっしり入っているのを見たときは、わ~っと叫んでしまいました。

去年、刺繍教室で習った버선본집 (足袋の型紙入れ)の本物がありました。初めて見るそれは思ったより小さく、しかし、丁寧に刺繍が施されていて、両班がどんな暮らしをしていたのかが想像できました。質の高いアンティークなので、ちょっと手の出ないお値段。見られただけでラッキーということにしましょう。仁寺洞に行ったら、また訪ねてみたいお店です。

さあ、買い物は終了。ホテルに戻り、友人Oと合流して、夕飯を食べに行きました。

昨年、NHKの番組で紹介された新設洞にあるタッカンマリのお店です。鐘路3街のバス停から371番のバスに乗ったのですが、新設洞駅というバス停のアナウンスがなく、危うく乗り越すところでした。

後で路線図を見ると、そのバスは新設洞の交差点で右折するので、鐘路から外れるために「新設洞」という名前のバス停がないことがわかりました。私たちが下りたのは、「東大門郵便局」。交差点を右折してすぐのところにあります。結局、そこがお店への最寄りのバス停でした。

손가네 닭한마리

タッカンマリ2人前と注文して出てきたのがこれなんかちょっと恥ずかしい姿…と思っていると、店員さんがハサミを取り出し、お尻の出っ張りをいきなりチョキンと切ってしまうじゃないですか。私と友人O、思わず、あっと声を出して、顔を見合わせました。

お尻を切ったわけは、帰国後にわかったことなのですが、鶏のお尻には臭いにおいを出す腺があるからなのだそうです。

生の鶏一羽を大きなはさみでサクサク切ってから、ぐつぐつと煮ます。ニンニクの香りが食欲をそそります。骨付きの肉にかぶりつき、焼酎を飲めば、もう何も言うことはありません。しあわせだな。。。

肉を大方食べた後は、手打ち風の麺を一人前入れてツルツル~と。スープのうま味を吸い込んだ麵はおいしいのなんの

ちゃ~るもごっすむにだ。そして、安いのがうれしい~

満腹とほろ酔いで、浮かれながら東廟まで歩きました。お店を出た直後は酔いもあって寒さを感じないのですが、歩いているとだんだんに寒さが襲ってきて、酔いも覚めてしまうほど。

ビルの12階にあるスパレックスに行き、サウナとマッサージで今日の疲れを癒しました。

よく歩き、よく買った2日目はこれで終わり。

3日目に続く。。。

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