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読書中“사람을 찾아, 먼 길을 떠났다”

한수산 씨 수필 '사람을 찾아, 먼 길을 떠났다' 를 읽고 있습니다.

装丁がきれいなので買って本ですが、おまけに↑のポストカードもついていましたscissors

日本にも住んだことがあるという小説家、韓水山氏の随筆で、恩師のこと、太宰治のことなどが書かれています。

中でも驚いたのが、薩摩焼の陶工を訪ねての随筆でした。

1598年、壬辰倭乱(秀吉の朝鮮出兵、文禄・慶長の役)により南原城が陥落し、捕虜となって鹿児島に連れてこられた陶工が薩摩焼の創始者なのだそうです。当時の薩摩藩主島津義弘が、刺繍匠、金工、石工、木工などの職人を連れてくるようにという秀吉に命を受けた、いわゆる「人間狩り」だったと書かれています。

半島から異国の地に連れてこられた陶工は、苦心して「薩摩焼」をつくりあげ、400年に渡りその技術を継承しているそうです。火だけは半島から持ってこられなかったと、「火ばかり」という名の作品があるという件を読み、当時の陶工たちの思いに涙が出ました。

これまで陶芸に興味がなかったせいか、どんな人たちによって陶磁器がつくられているのかなどに思いを巡らしたこともなく、ただ漠然と中国や朝鮮半島の影響を受けて日本の陶芸が発達した、程度の知識しかありませんでした。陶工の名前も○○衛門などのように日本名であったため、まさか改名させられたとは想像だにしませんでした。

朝鮮半島の歴史に関する知識、日本との関わりについての知識が本当に欠落していることを、韓国語の学習を通じて思い知るこの頃です。

あえて、そのことに触れないように過ごしてきた面が正直ありますが、遅まきながら、お隣の国の歴史や文化について勉強しなければと思い知らされた1冊の本でした。

推敲に推敲を重ねるという韓水山氏の文章は、難しい漢字語もあってひっかかりますがcoldsweats01流れるような文体だと感じます。つぎは小説にも挑戦しようかと思っているところです。

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コメント

テラさん
私も「陶磁器の職人が日本に来た」くらいの知識しか持っていませんでした。「人間狩り」だったとは!
そして多くの朝鮮の人たちが渡って来たわけですから、私たちの中にもその血が流れていると思うんですよね。純粋な大和民族とは言えないんじゃないかと。
この本は韓国でお求めになったのでしょうか?

投稿: ハーちゃん | 2008年8月25日 (月) 20時06分

この本は今年1月にソウルで買ってきた20数冊のうちの1冊です。受験勉強の代わりに今はこの本を音読しています。
旅行に行ったときに手当たり次第本を買ってくるのも案外いいことじゃないかと思いました。思わぬ発見があって。
大和政権自体が半島から来た人の国ですよね。日本人は多かれ少なかれ、どこからかやって来た人とその混血。ルーツはどこなんだ?という疑問がつきまとっていますよね。
数十年日本に暮らす韓国出身の方が、いつの時代に渡ってきたのかの違いだけ。あなたは数千年前、数百年前に来た人の子孫かもしれないし、私は数十年前に来た新しい帰化人だと言っていたのが心に残っています。
問題は、自発的に来たのか、強制的に連れてこられたのかですよね。祖国に対する思いが相当異なると思うのです。

投稿: テラ | 2008年8月26日 (火) 10時35分

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